(続)絶滅危惧種の保全状況の登録について

@harumkoh , @keitawatanabe , @skycat , @genjitsu , @sable
お世話になっているユーザー、キュレーターの皆様

いつも色々お手数をおかけします。
今年の6月ころからiNaturalistに環境省レッドリストの情報を一括登録しようと動いていて、何人かの方からは意見を伺ったりリストの作成にご協力いただいてきました。この件に関してやっと進展がありましたので、その共有と、今後の進め方についてご相談をさせていただきたく投稿しました。

これまでの議論(https://www.inaturalist.org/journal/utchee/38308 )を踏まえて、「位置情報を”公開”(ユーザー側で任意に設定できる)にしてレッドリスト掲載状況を登録する」方針にて、運営に一括登録用のファイルを送って依頼をしておりました。

昨日その返信があり、特に、すべてを「公開」でバッチ登録する(=レッドリスト種はユーザー自身で自主的に不明瞭として設定してもらう)ことの是非について運営内で話し合われた結果、次の理由から全て公開とするのは現実的ではないとの回答がありました。
(1) 正確な同定が付く前に、投稿したユーザーがiNaturalistから離れてしまうおそれがある
(2) 不明瞭にする方法を知らないユーザーも多い
(3) 単純に、ユーザーが不明瞭にしたくない場合もありうる

ただ、これで全てを「不明瞭」として登録するのでは失われる情報も大きいので、どこまでを不明瞭とするか、改めて議論してから依頼を出し直してほしいとのことでした。


そういうことで、取りまとめが大変なのですが、まず、次のことについてご意見などがありましたらコメントをいただけると幸いです。

1.議論する場所として、ここ(私のジャーナル投稿)よりも、日本のユーザー、キュレーターがもっと確実に目に留める場所がよいのではないか?

まず、改めて全ての分類群の取り扱いを議論するとなると、個々に意見がある方もいらっしゃるかと思います(例えば植物であれば、ラン科は一律に不明瞭にしたほうが良いと個人的に思います)。そのため、改めて議論する場所としては、例えばiNatから直接のリンクがあるiNatForumなどを使ったほうがよいかもしれません。ただ、iNatForumはiNaturalistと別にアカウント登録が必要なので、それはそれで手間なのですが…。
@harumkoh さんは特に長年iNaturalistに関わってこられたと思いますが、日本のなるべく多くのユーザーに目を通してもらうノウハウをもしご存知でしたら、アドバイスをいただけると大変有り難いです。

2.議論に加わっていただいたほうがよい方がいらっしゃれば、教えていただきたいです。

自分も普段から全ての分類群を見ているわけではないので(植物以外は手薄です…)、それぞれの分類群で普段から投稿をされる方や、プロジェクトの管理者などで意見を伺えそうな方がいらっしゃればご教示いただきたいです。

ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。

Publicado el noviembre 15, 2020 02:26 TARDE por utchee utchee

Comentarios

お疲れさまです。
2につきまして、@orthoptera-jp さんが昆虫の直翅類について精力的に活動されています。

Publicado por genjitsu hace más de 3 años

@genjitsu さん、さっそくありがとうございます。
ジャーナル投稿後にいろいろ考えていたのですが、これまでの議論メンバーと、自分が見逃しているアクティブユーザー・プロジェクト管理者の方々で、まずは夏に話し合ったことをベースにして、暫定的におおまかな方針を決めていくのがよいのではと思い直してきました。

@orthoptera-jp さん、いつも直翅類の観察記録の巡回、同定を丁寧にいただきありがとうございます。また、webサイトで公開されているプロジェクトへの思いについても私自身とても共感しており、自分も微力ですがお力になれればと思っております。
今年の6月ごろから、日本でみられる生物種について、環境省レッドリストの情報をiNatサイト内に表示させるために一括登録ができないか、さらに登録にあたって、サイトの設定として投稿者の設定にかかわらず位置情報を不明瞭や非公開にできることから、その取扱いについて議論を重ねてきました。(詳細は、長文で恐れ入りますが過去ログをご覧いただければと思います)
このことについて、もしコメントいただけることがありましたら、こちらに返信いただけると幸いです。大変判断が難しい案件でお手数をおかけいたしますが、ご協力、何卒よろしくお願いいたします。

Publicado por utchee hace más de 3 años

議論する場所についてですが、iNatの日本人ユーザー自体が少ないので、目につくところにしてもしなくても、そんなに変わらない気がします。ある程度ここでアクティブユーザーと話し合いをし直して、Wikiに転記するなど、新規ユーザーの目にとまるようにするのが良いのではないでしょうか。

Publicado por sable hace más de 3 años

@sable コメントありがとうございます。自分もそう考え直していました。
ひとまず、ここで話し合いを続けるようにいたしましょうか。

Publicado por utchee hace más de 3 años

@utchee お声がけいただきありがとうござます。過去の経緯も含めて現状を把握しました。「すべての生物種において位置情報をユーザーが自由に設定できる」よう運営に依頼したところ、先の理由から現実的ではないと回答があったということですね。これを踏まえた上で、私見を以下に記述します。

結論から申し上げますが、私はiNat運営の方針に同意いたします。理由を3つ挙げます。

①iNatを気楽に参加できるものにしたい
→一人ひとりに保全意識をもってもらいたいというのは同じ気持ちですが、それは誰かに指示されて芽生えるものではありません。仮にレッドリスト掲載種の観察記録を位置情報を公開の状態で登録したユーザーがいたとして、別のユーザーから不明瞭にするよう要求があった場合、取っ付きにくさを感じて離れてしまう人も出てくるかもしれません。iNatはただでさえ真面目なツールなので、これ以上重さを加えたくありません。

②個人の負担が大きい
→生き物が好きな人にも、得手不得手があります。観察したものが何か出来る限り調べて投稿するようにしていますが、わざわざレッドリスト掲載種かまでは確認していませんし、手間に感じます。例えば、アメリカではレッドリスト掲載種を投稿すると、それを示す情報が見えます。これだけでもユーザーに十分な気付きを与えるのではないでしょうか。逆に、自分の守備範囲でレッドリスト掲載種と分かっているものを、自動で不明瞭になるからといって公開で投稿するかというと、恐らくそうではないと思います。要するに、ユーザーの心持ちの問題です。そうであるなら、負担を強いるのではなくて、iNatを使っているうちに身近にもレッドリスト掲載種がいると知ってもらう仕組みの方が良いと考えます。

③レッドリストは見直されるもの
→レッドリストは定期的に見直されます。その度にすべての観察記録を一件ずつ修正していくのはかなり骨が折れますし、その件数は右肩上がりで増えていくでしょう。一括で修正するのが現実的です。

以上の理由から、分類群単位で不明瞭にするかは別で議論するとして、レッドリスト掲載種の取り扱いについてはiNat運営の方針を支持します。

Publicado por orthoptera-jp hace más de 3 años

@utcheeいつもありがとうございます。

基本的な理解ができていないかもしれませんが、運営としては日本のレッドリストを登録するのであれば、部分的にでもgeoprivacyの設定を不明瞭にするなどの対応をしたいということでしょうか。現状日本では初期設定で公開になっていることが多いので、レッドリスト情報を登録する目的を考えみるのも良いように思いました。

目的としては

①レッドリスト情報を登録することで、投稿時にレッドリスト掲載種であることを示して絶滅危惧種について考えるきっかけを作りたい。
→個人的に目的にしたかったこともありgeoprivacyの設定には関与しないという選択もあるように思います。

②レッドリスト情報を登録し、希少種の位置情報が不用意に公開されないようセイフティーネットを設けたい。
→運営としてはリスクヘッジとして気になるところだと思います。希少種の保全としても重要だと考えます。

③①、②の両方
→そうはいっても、どちらも大切という場合には、不明瞭に設定することで失われるデータと保全のトレードオフを考えてgeoprivacyの設定をする。

のようなものがあるように思います。

別の話として
④位置情報が公開されないことによる科学的データの損失や、iNaturalistに制限を設けたくないという考えもありました。
→今後さらに多くの情報を得られる状況下で、情報を公開しないことで希少種を保全するというスタンスには限界があり、議論もないままに非公開になりがちな中で、公開される生物情報を市民科学なり保全なり問題提起なりに利用するようなツールとしてiNaturalistがあっても良いと考えます。

よって、ユーザーへの情報提供としてレッドリストの情報を登録しgeoprivacyの設定には関与しないという選択に魅力を感じますが、運営側の懸念を拭えないのであれば、最低限(植物ではⅠ類CR・ENを不明瞭に設定する)というのも良いと考えます。

Publicado por keitawatanabe hace más de 3 años

遅いレスポンスで申し訳ありません。
議論の場としてiNatが用意しているのは(https://forum.inaturalist.org/) になると思います。PCだと全ての頁の左下にリンクがありますが、見たことのある人は少ないと思います。スペイン語はあるようなので、日本語があっても良さそうに思いますが、今はありません。
他には、プロジェクトが使えると思います。プロジェクトなら、気兼ねなく日本語が使えます。参加者には、ジャーナルへの書き込み(全てではない気がします)が、スマホのActivityのNewsに表示されます。
レッドリスト関連の過去経緯が、以下にあります。私が印象に残っているのは、レッドリストでは無かったかもしれませんが、全部根こそぎ取っていく人がいる、という話でした。文字通り根も残さず取ってしまい、そこから消えてしまうような話でした。同じ議論の中で、1つ不明瞭にしても、前後の場所が明瞭なので特定は容易、と意見があったと思います。
https://groups.google.com/g/inaturalist/search?q=endangered
あと研究目的の例外として、位置を不明瞭にした場合でも、プロジェクト管理者には場所が分かる機能があります。詳細はPC画面左下のHelp参照。

Publicado por harumkoh hace más de 3 años

@orthoptera-jp @keitawatanabe @harumkoh
コメントをいただきありがとうございました。大変遅くなり申し訳ありません。
内容をまとめつつ、返信させていただきます。

@orthoptera-jp さんの、取っ付きにくさを増やさないようにする、保全意識を強制するのではなくてiNatを使ううちに絶滅危惧種に気づいてもらうという点、私も同意いたします。数件、2,30件投稿してそれっきりというユーザーも多いので、定着してくれる方が増える気遣いとiNatの仕組みを理解してもらうことへのバランスの取り方は、試行錯誤していますが難しいです。
今回、運営(iNat staff)の中で議論していただいた結果「すべての絶滅危惧種の公開設定をユーザーに委ねるのは現実的ではない」と結論を出したとのことですので、よほど、海外含むiNatユーザーを巻き込んで議論をするくらいでないとこの方針は変わらないことと思います。
ひとまずどの分類群で・どのレベルで不明瞭にすべきか、暫定的なものであっても話し合って決められたらと、個人的には考えています。

@keitawatanabe さんも現状を整理していただきありがとうございました。

iNatの保全状況の設定に関する基本的なスタンスとして、Curator Guideでは、IUCNレッドリストのNT相当以上は不明瞭とすることにしつつも、盗掘・乱獲を受けない種については公開に設定してもよいということになっています (https://www.inaturalist.org/pages/curator+guide#geoprivacy )。
これを読む限り、運営としては、整理していただいた目的の①〜③の中でも、特に②を重視しているようにみえます。

今回の件とも関連して、位置の不明瞭化について、プロジェクト管理の設定も色々と調べていました。
@harumkoh さんが紹介していただいた、位置を不明瞭にしてもプロジェクト管理者には場所が分かる機能は、traditional projectのことでよいでしょうか。
https://www.inaturalist.org/projects/new_traditional
(観察記録ルールの中に「have coordinates viewable by project curators」という選択肢があります)
この機能か、もしくは個人間であればPC画面のアカウント設定→ユーザーとの関係の整理(Manage your relationships)でTrust with hidden coordinatesにチェックを入れるという方法もあるようです。

また、議論の場についてもアドバイスをいただきありがとうございます。
自分で言っておいて何ですが、私自身もiNatForumにはアカウントを持っているものの毎日目を通しているわけではないです。ただ、過去に数回日本人の方の投稿があったので、こうした場を使ったほうがよいのかなと思い提案させていただいた次第です。
プロジェクトを使うというのは考えていませんでした。確かに、スマホからでも確認できるのは便利ですね。ただ、議論だけのためにプロジェクトを立ち上げるのははありなのか…と思うところがあります。でも「Endangered Species of Japan」というプロジェクトを作るのも一手かもしれませんね。

昔のフォーラムのログへのリンクも、記事が膨大でまだ全て目を通せていません。こちらでも盗掘被害について議論がなされていたのですね。記録1つだけを不明瞭にしても前後の記録で場所がわかってしまうことは自分も気づいていて、普段気をつけています。iNatを使う際の注意点として、別の場でも周知されたほうがよいように思いました。

最後にこれは個人的な意見ですが、keitawatanabeさんの整理の③④に関連して、位置情報が公開されないことによる保全へのデメリットも再考の中で整理できたらと思っています。例えば開発行為によって希少種の生息地が失われる場所があったとして、種の公開設定を不明瞭にしていたら、その場所で観察記録が得られていてもピンポイントな地点が観察者と運営以外はわからないために、保全に活かされる機会を失うことがありえます。iNatは、こうしたデータの扱い方も議論し合いながら、可能な限りオープンで活用できる場所であってほしいと思っています。

もちろん盗掘乱獲を防ぐことは大前提ですし、そのための位置情報の不明瞭化は最低限必要だと思います。運営の方針に沿って進めるならば、RLの特定のランク以上を最低限、暫定で一括して不明瞭にして、そうした絶滅危惧種の正確な位置情報は個人間、もしくはプロジェクト単位で共有するにとどめるというのが現実的なように思います。

(頂いたコメントをうまく汲み取れていない点があったらご容赦ください)

Publicado por utchee hace alrededor de 3 años

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